最古のパスポート「世界の記憶」に登録
中国から日本に密教の教えをもたらした僧・円珍に関する史料がユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界の記憶」に登録されることになりました。
ユネスコの執行委員会は24日、「智証大師円珍関係文書典籍」について、世界的に重要な記録遺産として認める「世界の記憶」に登録することを決めました。
この史料は平安時代に中国の唐に渡り、日本に密教の教えをもたらした僧・円珍に関連するものです。
大津市の園城寺などが所有していて、現在のパスポートのような役割を果たした通行許可書「過所」も含まれています。
日本からの登録は8件目となります。
また、石川県白山市の「白山手取川(はくさんてどりがわ)」について、世界的に貴重な地質や地形があるとして「世界ジオパーク」に認定されました。
こちらは国内では10件目です。 [テレ朝news]
雑感
平安時代の僧・円珍が唐から持ち帰った資料が「世界の記憶」に登録されました。
円珍は唐に留学し、密教を学んで帰国しました。そのとき持ち帰ったものの中に唐の役所が発行した「過所」とういう通行許可書があります。これは最古のパスポートと呼ばれ、持っていれば、外国から来た人でも安全に唐内を移動できたといいます。中国でもほとんど残っていない貴重な資料でした。
1100年以上前の文書が、きれいな状態で残っていることが奇跡であり、文書を所蔵する寺も何度も焼き討ちに合いましたが、そのたびに寺の僧侶が寺の外に持ち出して、守り継いでいたのです。